和総菜部門のスタッフは13人全員が女性である。それほど多くの女性が集まると色々問題も発生する。正社員はまだ若いTだけで、あとはすべてパートタイマーとして働いている。以前は年輩の正社員がいて責任者となっていたが、そのものが昨年急に退社して、Tがその後を受け継いだ。パートさん方の平均年齢はかなり高く、人生の裏も表も経験してきた強者ぞろいだ。それに対してTはもともとおとなしい性格で、パート連中を指導しひっぱって行くことは無理だと分かっていたが、クリスマスや年末商戦をはさみ、人事上他部門の者を総菜に振り向けることが出来ずにいた。

事件が起こったのはTが2連休の初日の朝であった。Tからメールがあり、「今後仕事を続けて行く自信がなくなった、つぶれてしまいそうで辞めたい。」といってきた。それまで総菜内部でパートからTがいいように扱われ、仕事を残されて一人遅くまで残業していたり、「いじめ」らしきものを受けていたことは薄々感じていたので、すぐTに連絡を取り、合って話を聞いた。

ことの顛末は、Tが卵の発注をしたのに現物が届いておらず、天ぷらを揚げようとしたパートのHから電話でなじられたそうである。ただ「卵が無いから発注業務を責任もってして欲しい。」という内容であれば当然の連絡だが、「卵がないから仕事にやる気がなくなった。」とか「卵を店内に取りに行く時間がもったいない。」「休みを返上して出てこい。」などとくどくど言うのは「いじめ」の領域と判断した。

翌日の朝礼で「人の些細な失敗、それも簡単にフォローできる様なミスを取り上げてくどくど感情のままに攻めるのは「いじめ」だ。そんな陰湿な行動する者はいらない。すぐに辞めてしまえ。」と話した。

その後Hからなにも言ってこないので、支店に配達して帰ってから総菜に乗り込んだ。Hの目を見据えて「今日の朝礼の話しは誰のことだか分かっているのか? 卵が無いぐらいでやる気をなくするようなら減給する。陰湿ないじめをするというのは下劣な人間に他ならない。」と雷を落とした。Hは「私にも言いたいことがあります・・。」と言いかけたが「うるさいだまれ!」と怒鳴りつけたら「辞めさせてもらいます。」と開き直ったので「さっさと出て行け。」と言ってやった。

丁度よい機会なので、総菜改革をすぐに始める。先ず組織を変更し、「デリカ部門」と「和総菜部門」を「総菜製造部門」に統合して、私の天敵のH.Rをその部長にした。彼女は性格は悪いが仕事は出来る。

しかし、外務省のうそつき事務次官や農水省の無責任役人など、どうしてすぐにクビに出来ないのだろう。