南門市場を後にして、またまた連れて行かれたのはデューティーフリー・ショップ。またまた意地でも何にも買わない。お互い時間のロスなのだからいい加減諦めたらいいのに。とは思うが敵も生活かかっているからしょうがない。

一端ホテルに戻って休んだ後、同行の人達のリクエストで台湾式マッサージ店へ。「痛くないから」「泣くほどじゃないよ。きっと…」「いっぺんで疲れがとれるよ」などとさんざん言われ、ホテルに一人で待つのも寂しいから私も嫌々同行する。電話一本で「帝国世界」(写真1)という凄い名前の店へ。ここから先は思い出したくないから省略するけど、どんな感じだったかと言えば、「ギャーやめて! 何でも白状いたします~!」って感じでした。

帝国世界のおにーさんに車で送ってもらって再び士林夜市へ(写真2)。今夜は初心者向けの観光夜市ではなく、基河路と文林路に挟まれた広いエリアで、土地の老若男女が夜更かしして遊ぶという中級者向けの夜市なのだ。昨夜とは打って変わって金曜日の夜だけに凄い人出で祇園祭の錦市場の如く歩くことさえままならない。

全然関係ないけど「打って変わって」と言えば、日本語教室で「打って変わってを使って文章を作りなさい。」という例文が出て、ある留学生の答えが「彼は麻薬を打って変わってしまった。」ってかなり素晴らしいがあったらしい。ありそうだから正解。

士林夜市は食べ物飲み物の屋台は勿論、眼鏡屋・ブティック・ネイルアートまで何でもあるけど、アルコールを売っている屋台はない。近隣に学校が多いため、誠つまんない事に酒は御法度なのである。こんなに人出が多いのにも関わらず道路に布を広げて洋服を売っている。人知れず酔っぱらっていた私はそれに気づかず、売り物のTシャツを踏んづけてしまい叱られた。

日本では世界中の料理が味わえるというのはそうなんだろう。でも事B級グルメに関してはとても中国人にはかなわない。かの大阪を代表するB級グルメ街、ジャンジャン横町(今はすっかり観光地化しちゃって私の溶け込む怪しさがすっかり無くなってしまった)でさえドテ焼き・二度漬けお断り串カツ・おでん・ホルモン・たこ焼き…等、結構限られている。それに比べて士林夜市では胡椒饅唐・シシカバブ・あらゆる麺類・シャオロンポウ・豚の血スープ・カエルや蛇料理まで、有りとあらゆる素材と調理法で店の個性を出したくましく商いをしているのだ(写真3~7)。客もまた、B級グルメ追求にかけるエネルギーはすさまじい。

台湾で是非とも買い求めたいと思っていたのが中華包丁。そう、あの幅広のでっかいやつ。中華ではこれ一本で殆どの調理をしてしまう。にんにくや生姜などはペンッと叩きつぶせるし、その重さはみじん切りなどに便利だ。どこで買えるのか現地のガイドに聞いても要領を得ず、その内あるだろうと思っていたらあったのです。店の名は「士林名刀」(写真8)。ショーウィンドー内には大小の変わった形のナイフが展示してあり、創業1869年と表示も。店内には各種包丁やナイフが…。店の奥は作業場らしい。ふと見るとナイフ作業の写真を写した大きなポスターが貼ってある(写真9)。偶然にも非常に有名な刃物店にいきあたったらしい。私には当然負けてるけど、奥からイケメンのおにーさんが出てきた。この人ポスターに出ている人と同じだ(写真10)。中華包丁が欲しいと言うと、安いのから高いの、おっきいのからちっこいのと各種取り出してきて握らせてくれた。バランスの良い物を購入する(写真11)。値段の差はタングステンの含有量の差なんだって。私の買ったのは95%。すっごく嬉しかった(笑) 帰ってから実際に使ってみると良く切れる。怖い位良く切れる。誤って手から滑らせ落としてしまったら、足の指などなくなるんじゃないかと思う程切れる。やっぱり怖いから箱に入れてしまい込んでしまいました。

写真1 写真2 写真3
写真4 写真5 写真6
写真7 写真8 写真9
写真10 写真11