今日は台湾最後の日。移動時間等を考えると自由な時間は午前中のみ。ホテルでの朝食を断念して再び士林へ向かう。この決断は大いなる遅疑逡巡の末のものである。というのは、圓山大飯店の朝食バイキングを一同大変気に入り朝から鱈腹食べていたからである。これまでの人生で「◯◯食べ放題」とか「●●バイキング」とかにさんざん裏切られつづけ、若い頃ならともかく、ことごとく代金<食事量のバイキング連敗記録を更新し続けてきたのだ。しかし圓山の朝食は和洋中全て素晴らしく美味しく、出来合の冷凍品をちょこちょこっとレンジでお手軽解凍なんてものにはお目に掛からなかった。台湾旅行における肥満化の第一原因はこのホテルの朝食であると言っても過言ではないのだ。その極楽浄土の様なホテルごはんを後ろ髪引かれつつも士林へ行ったのは、必ず食そうと決めていた台湾名物「牛肉麺」を食べ忘れていたのである。

朝の士林にちょっとびっくり。新宿とか木屋町とか(極端にスケールが違うなぁ)深夜まで酔客が騒いでいる繁華街の朝は、生ゴミが道に散乱してくたびれきった、化粧のはげ落ちたような街を想像していたのだが、朝市が立っていたのだ(写真1)。生きのいい生鮮品を中心に、簡単な生活雑貨や出来立てのお総菜などの屋台が並び、買い物客が絶えない(写真2・3)。余りに腹が減っていたので旨そうなフライドチキンをつまみ食い(写真4)。また、トウモロコシを茹でて売っていたのでこれも試食(写真5)。今日本で食べている、どちらかと言えばくどい程甘くてシャキシャキ食感のとうもろこしでなく、昔懐かしいもちもちとしたヤツだったので思わず薔薇のような笑みがこぼれちゃった。

そうこうしている内に臭いに誘われ牛肉麺の屋台を発見。開店準備中みたいだったのに爺ちゃん婆ちゃんはにこにこ作ってくれた。申し訳ないと思いつつ、これが案の定旨いんですなぁ。牛のスープなんだけど重くない。たっぷり入れてくれた牛の角煮が、八角と五香粉の台湾フレーバーで香りは甘いが味付けは甘くない。すっかり腹が成長した私でした。(写真6)

正直に言えば、友人やパートに来ていた私の周りの中国人に接し、また香港に二度ほど行った経験から、彼らは騒々しく、道にゴミや痰を平気で捨て、公共の乗り物の中で物を食べ散らかす…というイメージというか偏見を多少持っていたのだが、台湾に来て短期間しかも限られた範囲で少し変わった。最近の大陸は知らないし行きたくもないけど、台湾の人々は旅行者である私達に、言葉は通じないけど忍耐強くにこにこと応対してくれ、公共交通機関や施設で大声で話したり食べ散らかしたりすることなく、気持ちよく滞在できた。やはり支那とは教育が違うんだね。最近よく「民度」って言葉に接するが、日本は民度が本当に高いの?って思いました。でも台北の空気の悪さにはまいった。原付バイクがやたらに多く、車やバスも真っ黒な排気ガスをまき散らしている。だから原付のドライバー、特に女性は様々な色やデザインのマスクをしている人が多いし、夜市にはマスクばっかり売っている専門屋台もあった。でも「シャネル」がマスクなんて作ってたっけ?

写真1 写真2 写真3
写真4 写真5 写真6