外野でビールを飲みながらナイターを見ていたら、酔っぱらって寝てしまい、気がついたら夜明けだった。外野の夜明け…なんちゃって。

テレビ東京の「ガイアの夜明け」って番組の制作会社から電話があり、滋賀県高島市に「たかしま有機農法研究会」という若手の米作グループと対談してくれませんかと言ってきた。

テレビ映りは良いが恥ずかしがりやの私は、一瞬迷ったものの、山椒作業の息抜きにちょうど良かろうかと了承した。私はこう見えても米作りには少々うるさい。合鴨農法とか、不興起農法とかいろいろあるが、それはうまい米を作るための手段であって、うまい米ができるということを保証するものではない。だから、そんな薄っぺらなことをしているのならとっちめてやろうと密かに思っていたのだ。

土質や水質、日照時間等々圃場を取り巻く環境はそれぞれ違うのは当然で、米の出来具合も左右されるのは当然なのだが、生産技術も大事なのだ。私が理想とする米作
りの条件は…
1.健苗を作る
2.深水にする
3.粗植にする
4.栄養成長から生殖成長に以降するとき、きっちり窒素を切る肥培管理

というのが最低条件である。だが一口に「健苗を作る」といっても、例えば種籾の選び方からきっちりしなければならない。風を利用する方法、機械で選別する方法、比重を使う方法と各種あるが、私としては手間はかかるが比重選を取りたい。1.13~1.17の塩水に素早く種籾を浸け沈んだものだけを使う。その後すぐに60度の湯に7分程度つけ消毒する。育苗箱に50g以上厚蒔きをしてはならない。(慣行農法では200g程)  4.5節以上でないと健苗とは言えない…。と、労を惜しまず、するべき作業は沢山あるのだ。

京都では、ガイアの夜明けはテレビ大阪での放送だから一部の地域しか見れない。だから私は見たことが無い。無謀にも番組も知らず、たかしま有機農法研究会がなんなのか知らないまま当日に。

やってきたのはスタッフと4人の若者。なんだか皆さんカッコいい。スーツをびしっと着こなして、ゴム長に藁帽子を想像していた私はちょっとビビる。挨拶もそこそこに前記の4条件を話し始めると、なんとめちゃくちゃ話が合うのである。彼らの実践していることごとくが理にかなっているのだ。健苗の作り方、深水の実践、粗植とは株と株の間を広くとって苗を植えることだが、彼らは一坪あたり50株だという。
合格!うれしくなってきた。農業は科学だ。もちろん先人の教えや経験則も大事だが、農業を科学としてとらえ、勉強し実践することが今後の日本の農業を救う道だと信じている。

放映は12月初旬を予定しているそうだが、私との対談が丸ごとカットされる可能性もあるので「あなた映ってなかったじゃない」などとお叱りを受けてもいかんともしようがないので悪しからず。

 
まるで債権者会議のような・・・ 】