アサクサノリ (写真1)の原種は、2000年の環境庁発行のレッドデータブックにて”絶滅危惧類”である。江戸時代、養殖方法が確立され、所謂江戸前として東京湾でも盛んに作られていた。1960年代までは北海道から九州までの太平洋側での海苔養殖はほとんどがこのアサクサノリであった。

アサクサノリは病気に弱く、栽培方法も難しいため、1965年に、それまで天然種からの種付だったものが、人口種種付け技術が確立され、病気に強く色の良いナラワスサビノリという品種の出現で、アサクサノリは一変に駆逐されてしまった。現在では養殖される海苔のほとんど100%がスサビノリである。

今回試食したアサクサノリは、江戸前の浅草海苔を復活させようと、千葉の「盤州里海の会」という漁師の有志の会の方々が何度も失敗を重ね、やっと少量商品化されたものである。

焙る前の浅草海苔は赤っぽい色をしているが(写真2)、炭火で上手に焙るとご覧のようなきれいな緑色に変化する(写真3)。餅は大和郡山に300年続くモリカ米店のお母さんが搗いてくれたもの (写真4)。醤油に当店特性「完熟赤山椒」(写真5)を振り入れ(写真6)、焼けた餅をくぐらせる。それを浅草海苔で包み食すのだ (写真7)。

これだ! 昔懐かしい海苔の甘みと香り。醤油+赤山椒+佐賀県産餅米の最強タッグにどうしてどうして負けていない。アミノ酸は普通の海苔の1.6倍。イノシン酸はなんと6倍。

次は絶滅危惧種で手巻き寿司でぃ!!

(写真1) (写真2) (写真3)
(写真4) (写真5) (写真6)
(写真7)