盤洲の漁師さん達は、冬期は海苔の養殖、夏期は貝漁で生計を立てている。バカガイ・ アサリ・ホンビノス貝などを主に首都圏に出荷している。ホンビノス貝というのは北米から中米の東海岸原産の二枚貝で、どうやら船のバラスト水に幼生が混ざり、東京湾で繁殖したようだ。ハマグリに良く似ているがふた周りほど大きく、まるみが強い。

先日ホンビノス貝をむき身にし、冷凍したものを送って頂きクラムチャウダーやオイスターソース煮等にして頂いた。ちなみにクラムチャウダーの本場アメリカではこの貝をつかう。水分の多い貝で解凍すると大量の汁がでる。食味は味が濃く(ちょっと しつこいくらい)大変良いのだが加熱しすぎると身が堅くちっちゃくなる。まぁ、貝は何でもそうなのだが、ホンビノスハその落差が大きいように思った。

ということで、バカガイやホンノビス貝は穫ってもあまり高値はつかず、やはりアサリが漁の主役であった。あったというのは、木更津のアサリが全滅の危機にあるからだ。

昨年6月中旬から、カイヤドリウミグモという節足動物がアサリやマテガイ、シオフキ等の二枚貝に寄生しているのが発見された。被害は瞬く間に広がり、今年はアサリは全く取れていない。仮に出荷できたとしても、お吸い物の中にこんなのが入っていればクレームの山だろう。

カイヤドリウミグモ(かなりグロテスクだからご注意ください。) http://marine1.bio.sci.toho-u.ac.jp/tokyobay/topics/nymphonella1.html
ウミグモ類の詳しい生態は分かっていない事が多いらしいが、出来るだけ有効な対策が行われ、元の盤洲に戻る事を願ってやまない。