滋賀県長浜「一湖房」

 一湖房は滋賀県長浜にある、鮎やもろこ等の琵琶湖でとれる魚の佃煮や煮豆、鴨ロースを作っておられるお店。元々の家業は、長浜という地が「浜ちりめん」の産地であったこともあり、呉服屋を営んでおられたという。そのお得意回りに、おばあさんが炊いた琵琶湖産の鮎や川魚の佃煮をお土産として持っていき、大変喜ばれた。
時は流れ、呉服そのものが斜陽になり「呉服はいらんけど鮎おくれ。」 と、言われたかどうか知らないが、だんだん食品製造に重きが置かれていき現在に至る。

調理工房を見せてもらって驚いた。こういう工房につきものの大型かまどがなく、極普通の鋳物ガスコンロが5個並んでいるだけなのだ。

一工房では、両手で持てる鍋で少量づつ調理するのが一貫したやり方で、舌と目と鼻と耳で炊き具合を確かめながらベストの状態に仕上げている。材料と調味液を真空包装しスチームで仕上げる大量生産型が多い中、あえて生産性よりも味を重視する一工房の心意気や良し。どうだこのつややかな仕上がりは!

炊き上がれば豊富な井戸水で粗熱を取る

袋詰めも手作業で、穴の開いたポリコップや、鍋に穴あきお玉を引っ掛けるためにくっつけられたフォークはパートさんのアイデアと聞いた。
 

定番にはないのだが、この日入荷したもろこが仕上がっいた。子供の頃、釣り好きな祖父に連れられてよく琵琶湖にもろこや鮒を釣りに来たのを思い出した。当時はモロコなどいくらでも捕れたのだが今では高級魚である。味見させていただきました。

一湖房の鮎に並ぶ主力商品が鴨ロースである。

昔は漁網によく鴨が引っ掛かる事が多く、漁師が鴨も商っていた。冬になると長浜港に良質の鴨が並んでいたことから、禁漁となった今でも長浜は鴨料理の本場とされている。この人一湖坊さん

 一湖房の商品