梅山豚(メイシャントン)をご存知だろうか? 金華豚同様湖系中国原産の豚で、西遊記の猪八戒のモデルとなったと言われている。見かけは実に不細工。並ばせればアベルがモデルかアイドルに見える程である。

訪れた塚原牧場では平成元年に梅山豚を輸入したが、中国でも原種が少なくなり輸出を禁止したため、日本では約100頭程度しかおらず、そのほとんどがこの塚原牧場と農林水産省で飼育されている。

事前にGoogleマップで茨城県猿島郡境町2170-1を調べてみたが、農地も有るが結構な住宅地で、こんな所に豚舎があるはずがないよな、本社が有るだけだろうなと思い込んでいた。というのは、以前は回りに何もない所で養豚・養鶏・養牛をしていたのだが次第に住宅や学校・病院等が立て込んで来て、匂いや騒音等でトラブル 事になりしかたなくもっと山の中に移転せざるを得なかったケースを沢山知っているからだ。

あった。住宅街の真ん中に豚舎が。でも何もにおわない。これじゃ近隣とのトラブルは起きっこない。その理由は餌にある。塚原牧場では餌は全て県内から出る食品由来のリサイクル飼料で 無洗米糠・飼料米・麦茶粕・薩摩芋・パン粉・豆乳粕・パスタ・小麦粉・大豆粕・大麦などであるが、

塚原さんはリサイクル品とはいえ全てのものに 関して徹底した追跡を行い、確認したものしか用いていない。さてここで、なんでトウモロコシがないの?と思われた方はかなりの通である。牛であれ豚であれ鶏であれ、日本の畜産業は輸入品のトウモロコシで支えられていると言っても過言ではない。塚原牧場が臭わないのはここに理由があったのだ。トウモロコシを主流に与えれば糞尿は勿論、肉まで獣臭くなってしまう。

事務所にも寄らすぐ放牧場へ向かう。そう塚原牧場では梅山豚の肥育に300日をかけている。これだけでも驚きだが(普通は200日くらい) 最後の二ヶ月をイベリコ豚同様山の中に放牧しているのだ。

ここで梅山豚達はドングリや草・植物の根などを自分で掘り起こして食べ遊ぶ。取材に行った日はあいにく雨が降っていたので放牧場はかなりのぬかるみ状態。でも梅山豚は泥が大好き。夢中になって泥を食べる。

会社に帰りお話しを伺いながら試食タイム!

写真左側奥が塚原社長。手前が同社社員の高橋君。右側手前が私で、奥が梅山豚ではなくフレンドフーズ精肉部長の平井君。

まず梅山豚の生ハムをいただく。

これがめちゃくちゃ美味! 原木から削りたてで酸化していない分すこぶる香りが良い。
次はお待ちかねロースで、

塩さえ調味料を使わず、油もひかずテフロンのフライパンで焼いていただいた。脂の融点がとても低いので油は必要ない。

どうでぃ! 旨そうだろ。

先ずは何もつけずに一口。肉汁が舌にしみ込み旨味がほとばしる。脂には何とも言えぬ甘みが…。塩を振ってもう一口食べればさらに濃く感じる。現在出荷数が少ないため需要が追いつかず、レストラン等の業務向けに主に出荷していて、スーパーマーケットでの販売はほとんど無いそうだが、当店には11月18日頃入荷予定。
梅山豚を使った点心も発売中!

最後に子豚と遊んで塚原牧場を後にした。

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