今、宮崎県では大変な事が起こっている。4月20日宮崎県内で口蹄疫が確認され、もしこれが蔓延した場合、畜産業に多大な打撃となるため家畜伝染病予防法によって5月4日には牛豚合わせた殺処分個体総数は27000頭にもなった。今の所宮崎県内に留まってはいるが県外に広まる可能性も高い。南九州に置ける畜産生産量はかなり高い。

おつきあいのある南九州の生産者・関係者に電話をしてみると皆暗い声で戦々恐々としておられた。下手をすれば九州全土の奇蹄類全滅の可能性だってあり得るのだから。

昨年の10月頃だったか、韓国で口蹄疫発生で同国よりの豚輸入が止まったというニュースを聞いた。そのとき私は当然の事ながら日本、特に九州では直ちに口蹄疫に対しての政府レベルの防疫体制がハード・ソフト面ともに整えられたのだと思っていた。丁度10年前の2000年3月、同じ宮崎県で口蹄疫患畜と3戸が認定された。自民党政府は直ちに100億円の予算で迅速な防疫体制を整えて農家4件のみの殺処分で収束した。それに対して民主党政府は何ら有効かつ迅速な動きがとれずというか口蹄疫に対しての認識が全くなく、赤松農水大臣はこのさなかメキシコへ外遊にでかけてしまった。

口蹄疫発生から5月4日までの時系列
4月20日:宮崎県にて10年ぶりに口蹄疫感染が確認。農水省→日本産牛肉の輸出を全面停止。政府→口蹄疫の疑似患畜の確認及び口蹄疫防疫対策本部の設置 。赤松大臣→宮崎選出の外山いつきから消毒液などが足らないことの報告を受ける。
4月21日:政府からの指示なし、仕方なく現地で対応。消毒薬等は現地の組合が用意したが、数が不足。
4月22日:政府、副大臣「現場の状況について今初めて聞いた」
4月23日:国産モッツァレラの「チーロ・エスポージト」の牧場で口蹄疫の感染を確認。子牛を含む全ての水牛の殺処分が確定。
4月25日:新たに4頭の感染が確認。殺処分の対象は1000頭を突破、過去100年間で最多を記録。
4月27日:東国原宮崎県知事、赤松広隆農水相や谷垣禎一自民党総裁に支援を要請。
4月28日:国内初の「豚」への口蹄疫感染疑いを確認。約70km離れた宮崎県えびの市からも感染が疑われる牛を確認。移動・搬出の制限区域を鹿児県の一部にも拡大 。自民党口蹄疫対策本部長である谷垣自民党総裁、現場を視察。
4月29日:農林水産副大臣が宮崎県に出張。ただし現場には入らず生産者への面会もなし。27日の知事が上京した時にした話を再び聞く 。
4月30日:自民党口蹄疫対策本部、政府に42項目にわたる対策要請の申し入れ対応を予定していた鳩山由紀夫総理・赤松農水相は、当日になって予定をドタキャン 。 夕刻、赤松農水相、コロンビア・キューバへの外遊へ。民主仕分け組:口蹄疫の発生により被害を受けた畜産農家に融資を行う(社)中央畜産会を仕分け 。自民党口蹄疫対策本部、党本部で記者会見。「10年前の感染の際は、ただちに100億の予算が確保され、対策がなされた」 「ところが、この段階になっても、国から宮崎県には、一箱も消毒薬が支給されていない」  「この状況で農水大臣が外遊するとは、自民政権時代からすれば前代未聞」 「国からは消毒液一箱も届かず。国があたかも配ったように報道されているが、まったくの誤報」
5月1日 宮崎県、自衛隊に災害派遣要請を行う。家畜の殺処分は8000頭超へ。
5月2日 宮崎県、1例目の農場から南に約8km離れた農場で15例目の感染確認 。
5月3日 宮崎県、感染例17例目確認 殺処分9000頭突破。
5月4日 宮崎県、感染例19例目確認 殺処分27000頭突破。

この日記には政治的な事柄はには極力触れない様にして来たが、今日だけは言わして頂く。口蹄疫防疫対策本部を作ったはいいが現場にも入らず、消毒液等の手配もせず、 ルーピー鳩山赤松大臣ともども自民党口蹄疫対策本部との面会をドタキャンし、赤松はその日に外遊に出立するなど 敵前逃亡にも等しいなんとも卑劣な行為ではないか。

これはただ畜産物の価格の高低云々の問題だけではない。BSEや鶏インフルエンザの時もそうだったように、風評被害も含め生産農家に壊滅的な経済的損害を与えるに留まらず、精神的な打撃をも与えるのだ。弱小な生産者も多く自殺者さえも出るかもしれない。ルーピー政権、きっちり責任を取るんだろうな?

普天間問題では根拠もなく予習もせず沖縄県民を迷わし 、腹案は現行案の小手先修正。「もて遊んで捨てる」。国民はキャッチ アンド リリースの対象か?。 CO2の25%削減にしろ子供手当にしろ思いつきで政治をされたらたまったものじゃない。

WPのニュースが流れた直後、首相官邸に「ルーピー鳩山ご襲名おめでとう御座います。」とメールしたのは私です。

自民党口蹄疫対策本部記者会見