久方ぶりで夏らしい晴天が戻ったのだが、雷を伴う暴力的な豪雨や、ねちねちといかにも性格の悪い粘着性の雨に祟られ「スーパー殺すにゃ刃物はいらぬ 雨の三日も降ればいい」状態。
気温が上がりすぎるのも勿論嫌だ。電気代が気温に比例してうなぎのぼりだし、第一お客様が外に出ない。

栽培されている柚子の大部分は、カラタチ等の台木に接木をして矮化栽培したもので、「柚子」の幹部分が無く、台木の影響を受け根が浅く、栄養成分も台木と共存関係になり寿命が短い。
それに対して「実生(みしょう)」とは種が発芽しそのまま大きくなる木のことを言い、純粋に柚子の性質そのままに育ち、苦味や渋味を含む深い味わいの果実をつける。
その中でも樹齢100年を超えたものを「枯木(こぼく)」といい、深く根を張り養分を高く吸い上げ、何者にも代え難い柚子果実を実らせるのだ。この「枯木柚子」もほっとけば何れ消滅してしまう食品の絶滅危惧種なのだ。

今日の賄いは「カネトシ枯木ゆずぽんずで豚冷しゃぶ」。

神戸市東灘区の株式会社カネトシは、社長の川島氏がこの柚子の枯木を守りたい一心で立ち上げた会社。柚子を語らせればノンストップでマシンガントークが・・・。柚子オタク。

豚冷しゃぶそのものは別にどうというものでなく当たり前に作り、野菜サラダに乗っけただけだが、やはりこのポン酢は旨い。

先ず香りが微妙に違う。子供の頃から「柚子の香り」と認識していた香りと一致するのだ。極々微妙なのだが・・・。酸味が優しい。(ただし鰹や昆布、みりんなどの副素材の影響もあるだろうから、そのあたりはなんとも言えないが)。そして、最後に余韻として口に残る苦味と渋み。何とも言いようのないほんわかな苦味と渋みで、果実を機械で搾った果汁にありがちな、嫌がるのを無理やり力ずくで出できた苦味と渋みとでは月とアベルほども違うのだ!