昨夜、あるスーパーでおばちゃんの私服警備員と隠しカメラで、万引きを捕まえる模様をテレビニュースでやっていました。もともと粗利率が少ない食品業界で、万引きによる被害は経営を圧迫し、死活問題ともいえます。

お陰様でうちの店は、万引き被害はこの7~8年ほとんど無くなりましたが、以前はしばしば有りました。なにを隠そう、私は万引きの名人で・・・、でなくて、万引きを捕まえる名人です。そのつもりで入ってきたなら、瞬間に感が働き、ほぼ100パーセント分かってしまいます。目つきや、顔の表情などで感じるのです。

一度など、近所に煙草を買いに行き、若い二人連れの男とすれ違ったとき「この二人がうちの店に入ったら必ずやる」と思って煙草屋さんから店に電話し、これこれの人相・服装の二人連れをマークするように命じて帰ってみると、すでに捕まえられていました。

ある時、お爺さんが弁当を万引きしたとのことで、事務所で事情を聞くと、店舗関係の設計をしていたが不況で仕事が無くなり、蓄えも底をついて万引きで生活している、と言うのです。

近所の民生委員に相談して、生活保護の手続きをして貰いなさい。と諭してその日は帰らせました。ところが翌日、またそのお爺さんが来て弁当を万引きしたのです。さすがにあきれて警察にまかせました。

そして二三日後、お爺さんがまた来たと報告がありました。「また来たの。相変わらずの生活をしてるの? 悪いけどもううちの店には来ないで欲しい」と言ったら素直に出ていきました。ふと外を見ると、今度は向かいのコンビニにお爺さんが入っていくのが見えました。あのお爺さん、どうしているのだろう。

相手が未成年なら親を、成年なら警察を必ず呼びます。万引きは癖になります。万引きは刑事犯罪で、とんでもない事をしてしまったと自覚して貰うためには、きついお灸が必要だからです。親が自分のやったことのせいで、下げなくてもいい頭を下げる姿を見たり、警察署で取り調べられる屈辱感を味わうことにより二度としないと思って欲しいのです。厳しすぎるかも知れませんが、好奇心や冒険心による万引きが癖になって、さらなる非行に走るよりずっといいと考えます。

息子が中学を卒業したとき、お祝いは何にしようというと、東京の渋谷に連れていって欲しいと言うので、一泊二日で出かけました。タワーレコードという大きな店にCDを買いに行ったら、入った時から出るときまで、警備員につけられてしまいました。うちの親子はそんなに怪しげだったのだろうか・・・・。

社長は十分怪しいですよ!(アベル談)