「もっと気張って仕事せい!」とか「意識が低いぞ!」とか言葉だけで説教しても、なかなか難しいものです。私も親から何回「勉強しろ」と言われても全然しませんでした。個人的に問題の発見と認知、そしてそれの解決に向かうよう、以前こんな方法を取ってみました。

先ず全員に「あなたにとって理想の職場あるいは会社とは?」という題でレポートを書いて貰いました。Aさんは「しんそこ楽しく仕事が出来る職場で、何事も会社らしくきっちり運んで行ける会社です。」と書き、Bさんは「働きを評価して、それにみあった利益の還元が出来る会社が理想です。」と書きました。

全員のレポートを読んだ感想は、みんなそれぞれ理想は高いところを思っているのだなあというものでした。次のレポートは「そうならない理由はなに?」です。理想と現実の差を考えて貰うのが目的で、その差=個人レベルの問題点なのです。

Aさんは「自分の部署に固執して回りの状況が見えていませんでした。人間関係に悩んでいたのはコミニュケーション不足になり、勝手に人を判断していました。連絡事項も不徹底でした。」Bさんは「売り上げ目標がない。上司が職人気質なので新しい提案を聞きもしてくれない。もっと鮮度の良い商品を売りたい。」というものでした。結構多くの社員が、現状を冷静にまた確実に把握していました。

そこで「現実を理想に近づけるには「あなた」は何をすればよいか」を考えておくように指示し、個別に話をします。

Aさんは「朝礼時を利用して、お互いの部門間での新着商品の紹介などして商品知識を高め、情報を交換する。定期的な部門会議をする。意見の食い違いや問題が起こったときにはなあなあで済ますのではなく、前向きな話し合いをする。ノートを作って連絡事項を必ず書き、全員必ず目を通す。」と自分の努力目標を決めました。

Bさんとの話で、上司が全く仕事をせず、また不正をしている事が分かりやめて貰いました。今はその売場は若い感覚で運営され、売上も上がり、いきいき笑いの絶えない職場になっています。

これは良い会社を作って行くのに、自分が今何をすべきかを考えて貰う良い方法だったと思います。