諸般の事情で一時気力が全く涌かず「日記」も書けなくなっていました。ごめんなさい。反省しています。前回、「ということで、わずかに残るあやふやな記憶と一般的な甑島情報を書いて見ることになる。」と書きましたが、考えてみるとそんなもの書いてもしょうがないので甑島のメンバーのパンフレットをご紹介します。

甑島のメンバーが25日から31日まで梅田阪急で開催される「鹿児島離島フェア」のため関西に出てこられ、昨日はまた深夜まで酒盛りでした。

『塩田酒造株式会社』

潮風にさらされた土が育んだ芋だからできる。
島育ちの純血焼酎「百合(ゆり)」。

毎年9月中旬になると島内の農家から芋が届きはじめます。そうすると82歳になるうちの婆ちゃんの出番。焼酎づくりの第一段階、麹づくりは婆ちゃんが少量ずつ丹念に行います。大切なのは手。婆ちゃんが1粒ずつ手でもんで花咲かせた麹じゃないとウマいものは出来ません。これを水と一次仕込みして、二次仕込みで蒸した芋を加えるんです。この芋は島内の農家に頼んで「白さつま」という品種を作ってもらっています。普通は「黄金千貫」という品種が多いんですが、島で育てると白さつまの方が断然ウマい焼酎になる。今後も、もっと良い芋が見つかれば、どんどん試していきたいですね。芋は「百合」の要ですから。
ところで炊酎はその蒸留方法で大きく二つに分れます。うはソフトな飲み口が受けて、最近主流になりつつある減圧蒸留。もう一つは昔ながらの常圧蒸留というものです。百合は初代から常庄。今ではほんの少数派です。湯でも水でも割らんで、まずは生でグッと飲んでみて。家族で丹精した心意気の味はどこの酒にも負けんと思ってます。

 
『馬場水産加工場』

すべて手仕事でさばかれる小さな魚たちを太陽と風が味つけする。

潮風と太陽が魚のうまみをギュツと閉じ込めてくれるから、うちの干物はすべて天日干しです。その干し場づくりにもこだわりがあります。魚たちが風やお天道様をたっぶり浴びれるように岸壁から海に突き出るカタチで干し場を設けています。床板一枚を隔てて下は海。水底がはっきり見える美しさですよ。そして材料となるアジやカマスもこの豊かな海で獲れたもの。島近海で獲り、船の生簀でまだ泳いでいる魚を使っています。中でもきびなごはイワシの仲間なので新鮮さが命。島では、岸から見えるところに泳いでいるほどだから、それこそ獲れたてを加工できるんですね。刺身用はマイナス35度で急速冷凍。頭からしっ尾までまるごと食べられると人気のから揚げ用は、塩コショーして粉をまぶし、急速冷凍します。カルシウムや最近話題のDHAなどを多く含み、その栄養価の高さと美味しさで人気のキビナゴ。丸干しやみりん干しも喜ばれています。


 

『日笠山水産』

豊かな海があるからこそできる限りなく天然に近いカンパチ。生簀があるのは東シナ海に面した西崎という岬です。透明度20メートル以上という青々とした海。皆さんにもぜひ一度見てもらいたいですね。人家はもとより人っ子ひとり見かけないような場所なので、水質も良好、湾の中で育てるのとは違って潮流も早い。だから魚たちは病気になったりすることも無く、悠々と泳ぎ回っています。稚魚はこの辺りに回遊してくるものを生け獲りします。最近、東南アジアからの輸入稚魚が幅を利かせていますが、コストは掛かってもやはり地魚がウマい。地魚といえば彼らの食事、つまり餌も近海で獲れるアジ、サバ、タチウオ、イワシ等。刺身にして食べられるくらい新しいものを与えます。とにかく、まずは刺身にしてみて下さい。身のきれいさは天然モノ顔負けのはず。カマは塩焼き、頭、中落ち、内臓はアラ炊き。カンパチは棄てるところが無いんです。豪快に召し上がって下さい