「2020AIM」という流通業界の専門雑誌に弊社が紹介されましたので、編集部のご了解を得てご覧頂きたいと思います。
『2020AIM』より抜粋 その5

売り場の素材で手づくり。惣菜売り場は大繁盛

増床改装した平成五年以降で、大きく手を加えた売り場が、惣菜売り場だ。現在は、青果・精肉・鮮魚・和日配と続く壁面の売り場の最終地点に惣菜売り場がある。もともとそこは、酒売り場であった。酒売り場を精肉・鮮魚に近い場所に移し、惣菜売り場を移転した。そしてオープン・キッチンをつくり、専門の従業員を雇い入れた。この売り場も最初は全く売れなかった。日商二万円を超えないという日々が続いたが、改装三年後くらいから好調に売上げを伸ばすようになった。昨年同月比で100%を割ったことは一度もない。最も伸長していた時期で200%、現在でも120%ほどで推移しているそうだ。好調な理由はいくつか考えられる。一つは、オープン・キッチンにしたことで、すべての工程が手づくりであることが買う側に実感できる点。安心感と共にシズル感が伝わってくる。二つ目。このキッチンで使用される食材のすべてが店で売られているものと同じであること。米、塩、しょうゆに至るまですべてである。一度購入した人はその素材の違い、味の違いがわかり、リピート客となる。好例が人気のローストビーフ。100グラム700円。決して安くはないが、和牛A5の肉を使用していることを考えれば、納得の値段、納得のおいしさである。さらに言えば、「社長シリーズ」。社長が社員のためにつくるまかない料理から生まれたオリジナル・メニュー。社員に好評だったものが、商品化されて売り場に登場する。毎日売り場に出るわけではないが、頻繁にメニューが変わる。お客にも好評だ。現在、このキッチン・コーナーとパンという小さな売り場だけで、月商500万円を超える売上げを上げている。

藤田社長へのインタビューの最後に今後の課題と目標について聞いてみた。いままで数字のことは何ひとつ社員には言わなかったが、今後は数字的な目標を与えていきたいとのこと。「それを言い出したら、僕らしくなくなるかな」大変身を遂げた前後から数字のことを言っていれば、現在のスタイルのフレンドフーズは存在していなかったはずだ。大変身を遂げた勇気。そして経営者ならば当然頭をかすめたはずの売上げ・利益のことをある時期まで言わない強さ。そういうものが、藤田社長には潜んでいるのだろうと思う

おわり。